今年初開催の国内男子ツアー「横浜ミナト チャンピオンシップ ~Fujiki Centennial~2023」が、2023年8月3日(木)〜6日(日)に神奈川県保土ヶ谷区の横浜カントリークラブ(以下、横浜CC)で開催されました。大会観戦の様子をレポートします。
男子ツアーの新規大会「横浜ミナト チャンピオンシップ」
「横浜ミナト チャンピオンシップ ~Fujiki Centennial~2023」は、今年初開催となる国内男子ツアー大会です。本大会を主催するのは、横浜港を中心に港湾荷役事業・倉庫荷役事業などを展開する藤木企業株式会社と、グループ会社の株式会社三協。1923年に創業した藤木企業株式会社は、今年創業100周年を迎えるにあたり「創業の地である神奈川県へ男子プロゴルフトーナメントを通じて地域貢献をしたい」という思いから、100周年の記念事業として開催することになりました。
弊社は株式会社三協とご縁があり、私たちはその想いに賛同し、サポート参加しています。
出場者はプロアマ150人、有名プロが続々と参加
記念すべき第1回大会の主なエントリー選手は、賞金レース2位の中島啓太(フリー)をはじめ、前週7月30日の「日本プロゴルフ選手権大会 2023」で2位につけた蟬川泰果(フリー)、石川遼(CASIO)や河本力(大和証券)などトップレベルのプロが揃いしました。中学生・高校生を含むプロアマ約150人が、賞金総額1億円、優勝賞金2000万円をかけて戦います。
大会アンバサダーは日米両ツアー通算13勝の丸山茂樹。丸山氏と藤木企業代表取締役社長の藤木幸吉氏は、ともに日本体育大学荏原高等学校出身という共通点もあるのだそう。
横浜カントリークラブについて
会場となった横浜カントリークラブは、1960年に設立された歴史あるクラブです。近年では、2012年の第45回日本女子オープンゴルフ選手権競技(優勝:フォン・シャンシャン)、2018年の第83回日本オープンゴルフ選手権競技(優勝:稲森佑貴)の会場としても知られています。
重厚で趣のある和式建築のクラブハウスは、帝国劇場やホテルオークラ東京本館メインロビーなど数々の名建築を手がけた昭和を代表する建築家、谷口吉郎氏によるもの。近代性と伝統の調和にあふれ考え抜かれたホスピタリティと機能性で快適な時間と空間を提供しています。
同クラブはプラチナムクラブが選出する「Platinum Clubs of Asia-Pacific Top 50 Platinum Golf & Country Clubs」に選ばれています。
都心から約40分以内という好立地にあり、最寄りのJR東戸塚駅、相鉄線二俣川駅からも無料送迎バスが出ているのでアクセスも便利です。
今大会の舞台となるのは、7231ヤード、パー71の西コース。世界的に著名な設計家ビル・クーアと、米ツアー通算19勝(マスターズ1984年、1995年で優勝)のベン・クレンショーのコンビが2016年までに改修した同コースは、横浜の自然な谷や山の尾根、草木を活かした自然回帰型クラシックデザインを採用しながら、ただ難しくするのではなく様々なレベルのゴルファーが楽しめるコース。現在のゴルフシーンにマッチしたコース造りになっています。
炎天下の中繰り広げられる熱戦!大会初日観戦レポート
私たちは8月3日(木)に開催された第一ラウンドに行ってきました。この日の最高気温は33.2度!炎天下の中の移動となるゴルフ観戦には、暑さ対策の帽子や日傘、日焼け止めなどを持参することをおすすめします。
本大会では、試合の開催と並行しながら一般プレーも実施したり、18歳以下が入場無料になったりとさまざまなチャレンジに取り組んでいます。その他、ギャラリーイベントとして出場選手提供品によるチャリティーオークションや、出場選手と写真が撮れるチャリティーフォト、トーナメント仕様のグリーンを体験できるチャリティーパターなど、さまざまなイベントも。平日ながら1500人近いギャラリーが訪れていました。
それでは、いざコースへ!14番ホール(523ヤード)でティショットをチェックします。
当日は風が強くアゲインストな状況の中、昨年プロ転向したばかりの新星・中島啓太選手はドライバーも好調。中島選手にとって横浜カントリークラブは、日体大時代から練習で使用していた馴染みのあるコース。今季の賞金ランキング2位と好調で、プレーを見守るギャラリーも多めです。
すぐ目の前で選手を見守る緊張感、プロならでは迫力あるプレーはテレビ中継では味わえない観戦ならではの醍醐味です。同じ場所に立って観戦していると、選手によってショットのスタイルも全く異なることに気づきます。
続いて中島選手の日体大の先輩、河本力選手もドライバーに定評のある選手。初日好調で観戦時点でトップにつけていました。
昨年10月にプロ転向を表明した蟬川泰果選手も、昨年アマチュア史上初のツアー2勝を達成した注目の若手選手。13番ホールのパターでは若干苦戦していたものの、14番ホールのショットは低めで向かい風を切り裂くような勢いが見られました。
次の組には石川遼選手。ギャラリーの数も最多で、大会運営のボランティアの皆さんも彼のショットにくぎづけになるほど。人気の高さがうかがえます。
初日の結果は、65で回った45歳のベテラン高山忠洋選手(スターツ)と、横浜カントリークラブで2018年に開催された日本オープンゴルフ選手権で初優勝を飾った稲森佑貴選手(国際スポーツ振興協会)が6アンダーで首位発進。
河本選手は3アンダーで8位タイ、中島選手は2アンダー12位タイとまずまずの出だしとなった一方で、蟬川選手は12番パー4で9打、石川選手は11番パー4で8打を叩く波乱の幕開けとなりました。
その後、3日目終了時点で稲森選手が10アンダーで首位をキープし、中島選手が8アンダーの2位タイ、蟬川選手が7アンダーで4位タイと追い上げる形に。
最終日には途中、雨により3時間22分の中断があったものの、中島選手が蟬川選手との接戦を1打差で制し逆転優勝!今季2勝目、アマプロ通算3勝目をあげました。学生時代からゆかりのある地で記念すべき初代王者となった中島選手は、賞金ランキング1位に返り咲く結果に。今後ますますの活躍に期待です。
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