西宮カントリー倶楽部の歴史・設計家 井上誠一氏について学ぶ
日本を代表するゴルフコース設計家、井上誠一。西宮カントリー倶楽部は、井上氏が12番目に設計したコース。このコース設計が評判となり、関西・西日本の設計が増えていったと言われています。
「コースは美しく、戦略的でなければならない」(アリスター・マッケンジー)という言葉に大きく影響を受け、なるべくもとの土地形状を活かした自然の状態で設計を考えていくのが特徴です。
西宮カントリー倶楽部も、六甲山や甲山(かぶとやま)、仁川など、雄大な自然と調和しながら設計されており、五感で美しさを感じることができます。
しかし、西宮カントリー倶楽部の場所は地形的な制限が大きかったこと、花崗岩地帯で表面からも岩石が多く見えており芝が育つか懸念されたこと、砂防設備が不十分であったことなどが重なっており、ゴルフコースの設計は非常にチャレンジングな取り組みでした。
井上氏も「私の第一印象は之はとても大変な仕事だということであった」と述べています。以下のビフォーアフターの写真を見比べても、いかに大変な設計だったか、準備期間に多大な時間と労力をかけたかが伝わってきます。
降雨時の流水や水害を防ぐため、地下の排水工事は徹底的になされ、準備期間に多くの時間と資金が割かれました。80センチの排水管と大排水路が縦横に張り巡らされています。素晴らしいフェアウェイの下には、先人たちの努力が眠っているのです。
井上誠一氏は、西宮カントリー倶楽部の記念誌に「グリーン委員等各位の御骨折によってコースは年々美しくなり、行届いた整備を施され大変嬉しく有難く存じて居る。植樹をはじめ美化計画は引続き着々実施されている様で、御同慶の至りである。総てのプレーヤーのコース愛精神の発露と相まって、更に立派なコースに育て上げて頂きたいものと願って居る。」という言葉を寄せています。
18ホールをラウンド!壮大な自然や、美しいメンテナンスを感じて
そのような西宮カントリー倶楽部の歴史や井上誠一氏の想いを学んだうえで、いざ、ラウンドへ!
涼しくゴルフ日和の秋空のもと、ラウンドを満喫することができました。井上誠一氏特有の砲台グリーンや自然を生かしたハザード、メンテナンスされたグリーンのしっかりとした速さも体感。
今回参加した当社スタッフも「バックティーから回り、ヤーデージ以上に距離があるように感じて非常に打ちごたえがあった。グリーンの読みは、キャディさんに聞くとことごとく自分の読みと外れており、難しかった・・!」と、苦戦しながらも楽しかった様子を話しておりました!
昼食に食べた海鮮ピラフが非常に美味しかったものの、写真を撮り忘れたそうです(^^;笑
ご参加いただいたお客様からは「やっぱり名門コースは違う。メンテナンスが素晴らしい」「1ホールごとに表情が全く異なっているのを感じた。グリーンは速いだけでなくアンジュレーションもあって難しかった」などのご感想をいただきました。
ラウンドするゴルフ場についての歴史や設計意図を少しでも知ることで、その日のラウンド体験がより実りあるものになるのではないかと思っています。
住地倶楽部では、ゴルフ場について深く学んだり、なかなか知ることのできない知識や体験をお客様・ゴルフ場とともに創り上げていきたい、そしてお客様のゴルフライフがより楽しく充実したものになるように、ゴルフスキルの向上はもちろん、健康や繋がりといったテーマも大事にしていきたいと考えています。
これからも皆さまが素敵なゴルフライフを過ごせますように。
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